動画・音声の符号化
動画・音声フォーマットでは、符号化・復号の形式を表すコーデック と、符号化されたデータの入れ物となるコンテナフォーマット(ファイルフォーマット)があります。
動画コーデックの種類
ウェブで使用される代表的な動画コーデックには、H.264(MPEG-4)、WMV、Sorenson H.263、On2VP6、Theora などがあります。
- H.264(MPEG-4)とは
- 携帯コンテンツ等で使用される通信用の低画質ファイル形式。MPEG-4の一部としてISOからH.264 が勧告されている。
- WMVとは
- ウィンドウズメディアビデオ(Windows Media Video)の略。
DRM(デジタル著作権管理)に対応している。動画圧縮標準のMPEG-4を元にMicrosoft社が開発した動画形式で「Windows Media Player」が標準でサポートしている形式の一つ。
- Sorenson H.263とは
- Flash Video に対応している画像コーデック。ITU-Tによる低いビットレート通信のための動画符号方式であるH.263から機能を一部取り出したもの。
- On2VP6とは
- On2社によって開発された画像コーデック。Flash Video、Skype Video などに対応している。
- Theoraとは
- オープンソースの動画コーデック。FireFoxではプラグインなしに再生が可能。
音声コーデックの種類
ウェブで使用される代表的な音声コーデックには、WMA、MP3、AAC などがあります。
- WMAとは
- ウィンドウズメディアオーディオ(Windows Media Audio)の略。
可逆圧縮の音声コーデック。Microsoft社が開発したWindowsの標準音声圧縮方式で、Windows Media Playerで再生可能。
- MP3とは
- エムペグ1 オーディオレイヤー3(MPEG-1 Audio Layer-3)の略。
音楽CDと同程度の音質を保ったままで、約1/11(128kbps)まで非可逆圧縮できる。
- AACとは
- アドバンスドオーディオコーディング(Advanced Audio Coding)の略。
ISO/IECのMPEGで策定された音声圧縮方式。MPEG-4 に含まれており、MP3 よりく効率的な圧縮が可能。
コンテナフォーマットの種類
ウェブ上で使用する代表的なコンテナフォーマットには、MOV、AVI、ASF、FLV、3GPP、2GPP2 などがあります。
- MOVとは
- Apple社が開発した QuickTime のコンテナフォーマット。
<拡張子> .qt / .mov / .moov
<格納できるコーデック> MP3、AAC、WMA、On2VPシリーズ、MPEG など
- AVIとは
- オーディオビデオインターリービング(Audio Video Interleaving)の略。
Microsoft社が開発したWindowsの標準的な動画ファイル形式。ウェブサイトで動画を配信するには不適切。Windows上でマルチメディアデータの格納に使われるRIFFというフォーマットを応用している。
<拡張子> .avi
<格納できるコーデック> MP3、AAC、WMA、On2VPシリーズなど
- ASFとは/dt>
- アドバンスドストリーミングフォーマット(Advanced Streaming Format)の略。
Microsoft社が開発したAVIの後継で、ストリーミング配信するためのコンテナフォーマット。
<拡張子> .asf .wmv .wma
<格納できるコーデック> MP3、AAC、WMA など
- FLVとは
- フラッシュビデオ(Flash Video)の略。
Adobe Flashが標準で対応しているコンテナフォーマット。インターネットでアップロードされる際にこの形式に変換される。
<拡張子> .flv
<格納できるコーデック> H.263、AAC など
- 3GPP / 2GPP2とは
- 3G携帯電話向けのコンテナフォーマット。
<拡張子> .3gp / .3g2
<格納できるコーデック> H.263、AAC など
ストリーミング再生とは
ストリーミング再生とは、映像や音声などのマルチメディアデータを視聴する際に、ダウンロードしてから再生するのではなく、データを転送しながらリアルタイムに再生することをいいます。ストリーミング・データを効率よく転送するためのプロトコルとしてRTSP(Real Time Streaming Protocol)があります。HTTPがTCP上で動きフロー制御のために遅延が出やすいのに対し、RTSPはフロー制御のないUDP上で動きます。データ転送にRTP(Real-time Transport Protocol)を利用しています。
- UDPとは
- ユーザーデータグラムプロトコル(User Datagram Protocol)の略。
IPで使用される標準的な通信プロトコルの一つ(トランスポート層)。TCPと異なり送達確認などを行わないため、信頼性は低いが転送効率が高い。そのため途中でデータが抜け落ちても問題が少ない音声や画像のストリーム配信等で用いられている。
Flashとは
音声や動画のコンテナフォーマットであり、ベクター画像のアニメーションを組み合わせて扱うことができるマルチメディアフォーマットです。Timeline、Motion Tween、ActionScript などの機能があります。
- タイムライン(Timeline)とは
- Flashムービーのコンテンツを時間に沿って構成および制御するときに使う。Flashムービーを再生するとタイムラインに沿ってフレーム1から順次表示していく。
- モーショントゥイーン(Motion Tween)とは
- タイムラインのアニメーションの開始点と終了点のキーフレームを作成するだけで、中間の処理はすべてFlashによって作成される方法。Motion Tween を設定できるのはシンボルなどのグループ化された要素のみで、そのオブジェクトを移動、回転、伸縮、透明度、明度、カラーの変更等はできるがまったく違う形状のものに変化させることはできない。
- アクションスクリプト(ActionScript)とは
- Adobe社のFlashに内蔵されているコンテンツの再生制御などを行うためのスクリプト言語。ECMAScriptに準拠している。音声やベクターグラフィックスなどのオブジェクトをいつどのように再生するかを細かく制御することができる。また、ユーザのマウス操作などの入力を受けてそれに応じた動きをするなど、コンテンツに双方向性を持たせることができる。
Flashの再生スピード
Flashのアニメーションが再生されるスピードは、フレームレートで表され、1秒当たりのフレーム数の単位をfps と表記します。デフォルトでは12fpsですが、滑らかな動きにするために、24fpsや30fpsがよく使われます。
フレームレートが高いほど滑らかな動きになりますが、コンピュータの処理速度を必要とするため、各種のマシンでテストして決定する必要があります。
Flashファイルの埋め込み方法
Flashをウェブで再生する際は、Flashドキュメント(.fla)からパブリッシュされたアップロード用のコンテンツファイル(.swf)をHTMLに埋め込みます。埋め込み方法は、object要素 とtype 属性を使用し、param要素で適切なパラメータを指定します。
<object data="top.swf"
type="application/x-shockwave-flash"
width="830" height="300">
<param name="movie" value="top.swf" />
<param name="menu" value="false" />
<param name="quality" value="autohigh" />
<param name="bgcolor" value="#ffffff" />
<param name="wmode" value="transparent" />
トップ画像
</object/>
Flash関連ファイルのアップロード
Flashで作成したドキュメントを保存すると、.flaという拡張子のファイル形式(FLAファイル:Flashドキュメントファイル)で保存されます。これは、Flashで扱うデータ形式ですのでアップロードは不要です。
ウェブに公開する場合は.swfという拡張子のファイル形式(SWFファイル:Flashムービーファイル)で書き出す必要があります。さらにSWFファイルをブラウザで表示するためのHTMLファイルもアップロードする必要があります。
また、ActionScriptファイル(.as)を用いた場合も、SWFファイルをパブリッシュする際に必要で、サーバへのアップロードは不要です。